【社内マクロ経済勉強会】中央政府と地方政府の役割・機能の違い
昨日のblog内容に関する、別の大事なポイントを、備忘録として記しておきたいと思います。
=====≪quote≫
> 大学で##市の地方財政を研究した際に、
> ####大震災によってできた巨額の債権を圧縮していくためには「徹底した倹約」が
> 必要と考え、震災後、箱モノ行政をしている##市に違和感を感じておりました。
(略)
> ##市も浪費しているのではなく、今後の経済成長を目指した対策をしてい
> るのかもしれないと考えられるようになりました。
⇒ そうだと思います。
ただ中央政府と地方政府の、特に財源調達手段には、次のような決定的な違いがあると思います。
やや小難しいと感じられるでしょうが、引き続き勉強していきましょう。
* 中央政府 ⇒中央銀行を事実上傘下において、あるいは自らが通貨発行ができる(この場合、負債ではなく純資産という形の無から有を創ることが可能)、中央政府の財政・金融政策という機能を付与されている(国民から託されている)ということです。
* 地方政府 ⇒中央政府から配分された財源の中でやりくりをせねばならない、あるいは地方債を売ることで資本市場からしか資金を独自に調達できないこと(この場合、経済におけるお金の移動だけで新規にお金が創られた訳ではありません)、だろうと思います。
=====≪unquote≫
| 固定リンク
「1.マクロ経済(財政・金融)とグローバリズム」カテゴリの記事
- 【社内マクロ経済勉強会】「政府の通貨発行特権」議論は反知性?(2011.02.22)
- 【社内マクロ経済勉強会】年金財源と日銀の国債直接引受(2011.02.08)
- 【財政】増税と緊縮財政のキャンペーンがまた始った(2011.01.26)
「8.勉強会・研究会(社内および社外産官学活動)など」カテゴリの記事
- 【社内マクロ経済勉強会】「政府の通貨発行特権」議論は反知性?(2011.02.22)
- 【社内マクロ経済勉強会】年金財源と日銀の国債直接引受(2011.02.08)
- 【マクロ経済(4/4)】国のGDPと乗数効果が及ぼす範囲(2011.01.24)
- 【マクロ経済(3/4)】政府支出と内需喚起策と経済学者の奴隷(2011.01.24)
- 【マクロ経済(2/4)】日本は既に十分“小さな政府”(2011.01.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント