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2008年9月 1日 (月)

【海外出張】中東・南アジアにて事業機会模索ミーティング

【追記】エジプト、UAE、インドでの、現地の素晴らしい女性たちとの会話について、追記しました〔2008年10月10日〕。

 8月第3週に帰国した後、1週間ほど東京にいました。この間、フィンランド技術庁や家電メーカーとのある仕事で、定例ミーティングなどをもちました。
 また、私が昨年度(2007年度)に担当した社会人MBAクラスの学生から、今後の進路などの相談を受けました。

 そして、8月第4週には、今度は中東・南アジア方・東南アジア・東アジア面に向け、ある仕事のチームメンバーと一緒に、また東京を発ちました。このチームでは、次の国々を訪ねました。主にある事業の機会模索の可能性を見極めるためでした。

20080901 ≪中東・南アジア≫
◇エジプト(カイロ)の国営産業インフラ系企業
◇UAE(ドバイ)の英国系コンサルティング会社
◇UAE(ドバイ)のレバノン系産業インフラ企業
◇インド(デリー)の地元産業インフラ系企業
◇インド(デリー)の地元IT系企業
◇インド(ムンバイ)の地元IT系企業
◇インド(ムンバイ)の地元IT系ソリューション企業

 直接私が赴いたのは、この中東・南アジアへです。

 エジプトでは、エコノミストとして世銀勤務の経験もある、現地のコンサルティング会社のトップ、兼エジプト政府アドバイザーのエジプト人女性(経済学Ph.D)と、大変興味深いお話しをすることができました。

 例えば、「長い間、英国の植民地支配下にあったエジプト人は、米国とイスラエルとも、何とか“うまく”つきあっていますが、両国がもたらす/かかわる世界での紛争・戦争の背後にある真実を知っています。そして、多くの場合、欧州のある財閥ファミリーが絡んでいることなどについて、エジプト人の間では、これまでの歴史において身をもって知っている、いわば“常識”なのです。」といった類のことで、極めて興味深い内容でした。

 このことを、エジプト国営企業に向かうタクシーの中で話しました。私も多少はその当たりのことを知っていましたので、その会話を通じ、彼女からはきっと珍しい日本人と思われたのでしょう。空き時間を含め1時間ほども、思いがけず、世界の政治・経済情勢における深層部分についての意見交換ができました。忘れることのできない1時間となりました。

 UAEはアブダビとドバイを訪れましたが、8月の気温は50℃近くにもなり、ズボンの上からの直射日光は、まるで両脚が針で刺されているかのような暑さでした。
 しかし、この酷暑は7月と8月のみであり、1年を通して20℃程度の温暖な季節もあるようです。

 中東のオイルダラー(そのうち、オイルユーロに?)なる①資本と、インドなどの周辺国からの②労働力という、「成長会計」における2大要因による急ピッチな経済発展の様子が見て取れます。この点では、1997年のアジア経済危機(タイ、インドネシア、台湾、韓国など)や翌98年のロシア経済危機とは異なる、経済成長の安定性は見いだせそうです。

 しかし、ミーティングの中、英国人のコンサルタント幹部が、「アジア経済危機は、IMFにより仕掛けられたが、ここUAEは違うのですよ。持続的成長の要素が明確にあるのです。」と強調していました。
 このことは、私も分かっていたことですが、英国人の口からその言葉が出たことが、とても印象的でした。

 ところでドバイには、地図がないようです。理由は2つ。建設ラッシュが続き、地図を作成しても意味が無くなってしまうこと。さらには、砂嵐で道が消えてしまうそうです。確かに、当日のブルジュドバイ(世界一を目指している高層階の建物)は、遠めからは舞っている砂の中にぼやっと見えるだけでした。

 ここUAEドバイでは、現地のコンサルティング会社のディレクターであり、旦那様がスウェーデン人で、海外経験が20年ほどもある素晴らしい才媛(日本人)にもお会いできました。UAEとスウェーデンの自宅を行き来しているそうです。

 エジプトに続き、久しぶりに知的な刺激を与えてくれる会話を、ここでも楽しむことができました。
 例えば、UAEなどアラブ諸国では、ビジネスの主導的な役割をパレスチナ人かレバノン人が握っていること。この人々はとても優秀な人が多いようです。
 また、アラブ地域では、日本企業の優秀な技術をとても渇望しており、多くの場合、大変な好意を抱いているとのことでした。さらには、UAEの投資環境の良さや、経済のファンダメンタルズがとても安定していることなどを、欧米諸国は外国には教えたがらず、従って、大半の日本企業も知らないことが多いそうです。
 あるいは、英国人の経済的支配はいまも続いており、正面切って逆らうことは通常はまずないけれども、許容範囲(例:法律やビジネスのルールなど)の中で、自ら最大限の行動(ビジネス)をとろうと絶えず工夫しているようです。

 インドのデリーでは、米国MITよりも入学が難しいとされるIIT(Indian Institutes of Technology:インド工科大学)出身の経営学Ph.Dの女性と、またムンバイでは、お父様の仕事(国営企業の造船技師)の関係で、港区六本木に4年間ほど住んでいたこともあるという、ムンバイ大学の非常勤講師の女性と会うことができました。ちなみにこの大学も、インドでは上位5~6には入る名門校だそうです。

 その会話を通じ、ここでも英国の支配下にあって、ここ旧植民地の人たちは熟知しているが、日本人は殆ど知らない事情(旧宗主国との距離感、人種問題、宗教やカーストのこと、貧困問題、投資環境など)など、いろいろなことを教わりました。

 皆さん、本当に有り難うございました。


≪東南アジア・東アジア≫
◇タイ(バンコック)の国営系産業インフラ会社
◇インドネシア(ジャカルタ)の国営系産業インフラ会社
◇ベトナム(ハノイ)の国営系産業インフラ会社
◇中国(香港)の産業インフラ系コンサルティング会社
◇中国(北京)の国営系産業インフラ会社
◇中国(上海)の外資系産業インフラ・IT会社

 私はインド(ムンバイ)からタイ(バンコック)経由で帰国しました。チームの別メンバーはそのまま、あるいはこのタイミングで東京からのメンバーも参加し、東南アジア・東アジアのミーティングをもちました。
 
 毎日およそ、午前か午後にビジネスミーティングを持ち、その日の夕刻には次の国へ移動(機内泊もあり)、というのが基本的なパターンでした。

 ただ中には、夕刻にホテルでチェックインした後、2時間ほど眠りその日の23時(あるいは午前2時)にはチェックアウトというパターン、さらなる別パターンとしては、早朝6時am頃に空港に到着後、午後のミーティングに備え、午前中にホテルでチェックインし2時間の仮眠をとる、なども。ともかく、暫く忘れがたいよき経験になったのではないかと思います。皆さん、お疲れさまでした。(^-^)

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