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2008年6月11日 (水)

【講演】CIAJ主催の「ワイヤレスブロードバンドの国際競争力強化に向けて」

20080610ciaj  昨日(2008年6月10日火曜)の10時~12時に、CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)主催の講演を行いました。


CIAJのHP:
 http://www.ciaj.or.jp/content/sitemap.html
会員名簿:
 http://www.ciaj.or.jp/content/gaiyou/menber.html

 講演の骨子として、ワイヤレスブロードバンドの国際競争力強化に向けた、次のような4つ柱を立てました。

【A】グローバリズムの潮流を知る
【B】モバイルWiMAX方式採用の意義
【C】グローバル市場に向けた国内産業育成
【D】国際競争力の強化

 具体的なタイトルは、次のようなものでした。あまり、まとまり感のあるものでは、必ずしもなかったかと思います。すみません。言い訳ですが、私がかけた時間としては実質1~2日間で準備(主に編集)した程度でしたので・・・

「ワイヤレスブロードバンドの国際競争力強化に向けて~グローバリズムに乗るのか、超えるのか~」

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■【A】グローバリズムの潮流を知る
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◆国内デフレ不況と総需要の低迷
≪参考≫過去7年間のデフレ進行・深刻化(経済は低迷)
◆IT革命とグローバリズムで業種間の格差拡大
≪参考≫グローバル経済圏企業とドメスティック経済圏企業の 1人当たり実質GDP(
付加価値)
≪参考≫貧困化の現状と誤った経済対策
≪参考≫「雇用」縮減よりも「所得格差」拡大が本質
◆IT革命とグローバリゼーションがもたらした構造変化
◆○○株式会社とマネー集中一括管理システム
◆“政治覇権国・金融帝国”化とグローバル構造下 における投資と消費のメカニズ

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■【B】モバイルWiMAX方式採用の意義
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◆携帯電話とWiMAXの加入者数と機器市場規模の比較
≪参考≫WiMAX市場の分類と市場規模の拡大イメージ
◆「Mobile World Congress」(2008年2月)における展示内容
◆海外市場での主要各社の取り組み(LTEとWiMAX)
◆日本市場での次世代携帯電話サービスに向けた取り組み
≪参考≫ワイヤレスブロードバンドの本命
◆モバイルWiMAXの競合と有望性(対LTE):KDDIの場合
◆モバイルWiMAXの競合と有望性(対LTE):ウィルコムの場合
◆地域WiMAXの有望性:(地域バンドと価格オプション)
≪参考≫地域バンドとの親和性
≪参考≫地域の実情と無線ブロードバンドへの期待
◆LTE(3.9G)の周波数
≪参考≫ワイヤレスブロードバンド帯域の再編

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■【C】グローバル市場に向けた国内産業育成
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◆世界市場と日本市場:世界市場の分類と規模
◆最終需要財と生産財で国際競争力は異なる
◆電子情報産業の世界生産額に占める日系企業の割合(2005年)
◆携帯電話の部品・構成材料(生産財)での高い市場競争力
◆携帯電話(最終需要財)の「台数市場シェア」比較のみでは本質を見誤る
◆「実効税率の比較」から見える2つのメッセージ
◆グローバリズムとジャパン問題(国内市場の再編≒草刈場の可能性)
≪参考≫PBR、外国人持株比率および時価総額
≪参考≫内外主要ファンドの一覧
◆「グローバル・トップワン」が本当に必要か?
◆成熟市場でのシステム変更で携帯電話販売台数が2割減る?
≪参考≫費用便益分析アプローチの限界
≪参考≫5~10%の市場規模縮小で携帯端末メーカー数社の事業継続は困難に
≪参考≫ミクロ経済学(費用便益分析)の発想で政策決定することの愚
◆競争政策だけでは駄目(○○○○要望書は“内政干渉”!?)
◆抜本的には同時にデフレ脱却・景気回復を
≪参考≫日米の金融政策比較

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■【D】国際競争力の強化
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◆携帯電話産業の国際競争力の現状評価と将来の布石(1)千本倖生氏(イー・モバ
イル代表取締役会長兼CEO)の見立て
◆携帯電話産業の国際競争力の現状評価と将来の布石(2)小野寺正KDDI社長の問題
提起
◆相手の戦略を知る:巨大エコシステム
◆グローバル市場での適材適所のあらゆるリソースを駆使
◆ビジネスモデルの選択:「オープン・イノベーション」の本質(Intel)
≪参考≫ビジネスモデルの選択:欧州携帯電話のシステム構造(GSM陣営)
◆ビジネスモデルの選択:標準化とオープン・イノベーション(Nokia)
≪参考≫ビジネスモデルの選択:Googleの携帯電話開発支援
◆差別化ビジネスの構造(Structure)を抑える
≪参考≫研究すべきビジネスモデルの例
◆転換期を迎えた日本の携帯電話市場と2つのシナリオ
◆復権シナリオ:明日の戦略B①-1_成長市場で互角勝負可能な戦い方
◆復権シナリオ:B①-2_海外生産財メーカーBMの学習
≪参考≫コスト構造と競争力
◆海外メーカーとのコスト構造の比較
≪参考≫次世代通信端末の要素技術に関する特許取得数の比較
◆復権シナリオ:明後日の戦略B②_将来需要の先取り
◆将来の新規モバイル端末の多様化想定イメージ
≪参考≫携帯電話端末の市場規模の推計【トレンド・シナリオ】
◆携帯電話端末の市場規模の推計【復活シナリオ】 
≪参考≫次世代情報通信端末の多様化【好転シナリオ】
◆アイデアは豊富にある(新しい葡萄酒は新しい皮袋に)
◆メディア変遷の鳥瞰(新しい皮袋の予感)
◆ユーザー行動プロセスとMedia 2.0上のコンテンツ/サービス
≪参考≫主なケース(サイトやプロダクト)のポジショニング
◆海外で成功する可能性≪なぜ「地デジ」日本規格が海外で採用されたか≫
◆利益相反回避と複合商品開発の仕組み(フューチャービジョン方式)
◆復権シナリオ:明後日の戦略B②_ サービスとの連動で模倣困難要因を組み込む
◆意図的戦略と創発的戦略とプラットフォーム市場

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■「経営や経済に潜む重要なこと」を知るための推薦書籍
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 会員の皆様に加え、一般の皆さんから計100名近く(申込み数ベース)も、ご関心をお持ち頂いたようです。

 主に、外資を含む、エレクトロニクスメーカー(電子部品などの生産財メーカーや携帯電話端末などの最終需要財メーカー、総合電機など)、IT機器ベンダー、ITサービス企業(コンテンツ系など含む)、総合通信会社、通信系シンクタンク、金融機関(投資銀行)、北欧の国(技術庁)、某国大使館などから。

 所属・役職としては、営業部門や渉外部門またはマーケティング部門の課長・部長、技術・開発・ソリューション系部門の主任技師、事業部長、研究所の副所長、インダストリーアナリスト、M&A担当部長、テクノロジー系コンサルタント、商務専門官など、といったといころでしょうか。

 お聴きいただいている皆さんのお顔の表情から、次のような様々なことを想像しながら話しをしました。


★内容が広範囲であり、ご理解頂けるのはちょいと難しかったかな(私の説明の仕方もあり)・・・^^;

 例えば、現下のグローバリズムの潮流を理解するには、単なる経営(学)やその基礎になっているミクロ経済(学)だけの知識・素養では難しい、マクロ経済学の知識も必要だということです。
 また「国際競争力」とは、国家間の戦略を含めたパワーポリティクスの優劣を競うものでもありますので、通例の教科書やMBAなどの知識だけでは、なかなか本質を理解できない、ということでしょうか。

 より突っ込めば、欧米列強のかつての植民地主義(そして、今は経済戦略に名を変えたグローバル戦略)などの歴史(特に産業界、商人、銀行家の歴史)を知ることが求められます。
 日本では、そのような高等教育は実質なされていないに等しいと思われますし、また企業などの組織に入った後も、よほどの機会・経験に恵まれない限りは、知ることさえ通常ないと思われます。

 私のこれまでの企業などに向けた経営コンサルティングの現場や、様々なレクチャーなどの対外情報発信活動を通じ、その実態をそれなりに把握できているのではないかと考えています。

 仕事がら海外(企業幹部、政府筋、シンクタンクなどの学術機関など)との様々な接触を通じ、日本の一部の霞が関官僚・政治家・ビジネスエリートを除き、多くのビジネスパーソンにとって“非常識”であることが、欧米G6+ロシア・中国などのビジネスエリートにとってはかなりの部分で“常識”であることも、それなりに知っているつもりです。


★しかしながら、総じて、かなり真剣にお聴きになっている様子は伝わって来ました。(^-^)

 上述の通り、聞いたこともない話も少なからずあり、半信半疑から来る関心が、そのような表情を創っていたのかも知れませんね。


★講演後の名刺交換を通じ、一部の皆さんから、さらなるご興味を持って頂いたように感じました。

 具体的には、外資系企業の方、あるいは最近M&Aで買物をした企業の方、金融機関の方や以前に直接個別に講演を差し上げた企業幹部、さらには総務省のある研究会でご一緒したコンテンツ系企業の方々の中から、個別に(あるいは再度)話の続き、特定のご相談ごとの依頼なども受けました。


 とにもかくにも、CIAJの事務局の皆さんには、このような貴重な場をご提供頂いたこと、お礼申し上げます。

PS: 主催者側からのご連絡によりますと、申込み数107名に対して、出席者は65名(46社)だったようです。
 またアンケート結果では、出席者の86%の方が「非常によい/よい」とのことでした。まずは、ほっとしました。

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