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2007年12月20日 (木)

【講演】2008年通信業界には何が必要か

20071220  明日(2007年12月21日金曜)、あるところで講演をすることになっています。この会社が主催するものには、年に2回(ないし3回)程度、お引き受けしています。

 主な概要は次の通りです。タイトルをやや変更していますので、詳細は下の方をご覧下さい。

=====≪quote≫

2008年通信業界には何が必要か
~問題の核心と今後の見通しに迫る~

 まず一向に脱却の見通しの立たないデフレ不況(マクロ経済環境)の現況と、それゆえに危うい“Buy Japan Out”(日本買い)の見通し、そして抜本的なデフレ脱却の方法を解説します。その上で、FTTHや次世代IP網、高速無線通信、メディア化するプラットフォームの意味合いについて言及します。最後に、日本国にとってのICT国際競争力の強化に向けた方策などを示す予定です。
 通信メディア・ハイテク分野での、日頃の経営コンサルティング現場や政策提言の視点から、問題の核心と今後の見通しなどについて解説を試みたいと思います。

1.見通しを左右するマクロ経済的な状況
2.事業者が置かれている危うい状況(敵対的買収)
3.FTTHと次世代IP網(≒NGN)の展望
4.高速無線通信の市場展望
5.SaaSを含むプラットフォーム市場の展望
6.メディア・コンバージェンスの展望
7.ICT国際競争力とODAや研究開発のあり方
8.質疑応答

=====≪unquote≫


 講演内容のタイトルのみ、詳細版を次に記しておきたいと思います。

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■「2008年通信業界には何が必要か」
~問題の核心と今後の見通しに迫る~

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【1】見通しを左右するマクロ経済的な状況

■問題意識

■日米欧またはOECDにおけるGDP成長率予測
◇企業トップに聞く2008年経済予測
◇企業トップに聞く2008年予測(政権課題、キーパーソン)
◇2008年の世界経済予測
◇米国:不況入りの確率は3分の1から4割へ

■経済成長の低迷傾向とデフレ不況
≪参考≫過去7年間のデフレ進行・深刻化(経済は低迷)

■デフレ不況時の共通的なマクロ経済的方策

■結論またはメッセージ

________________________
【2】FTTH、次世代IP網、高速通信無線の展望

■問題意識

■2008年IT業界予測

■NTT、FTTH加入者目標引き下げで“光大国”座礁しかねず
◇NGNの商用化開始とエリア展開(2007年11月時点)
【参考】NGNの構築ロードマップ(2005年11月時点)
◇光アクセスの純増数の推移(2007年11月時点)
【参考】光ファイバー1芯当たりコストの予測と実績
【参考】NTT東西が準備する商用NGNサービス概要
【参考】NGNトライアルや次世代NW全般に関する意見、要望
◇NGNの今後のサービス展開(2007年11月時点)

■NGNの接続ルールに関する議論とマクロ的な発想

■「次世代IP網」整備の意味合い

■2.5GHz帯の免許を巡る動きと将来見通し
【参考】総合的な優位性の比較
◇真の国益からみた論点
【参考】2.5GHz帯の再編と今後の再再編
【参考】モバイルWiMAX方式の潜在性・可能性

◇地域バンドとの親和性
◇地域の実情と無線ブロードバンドへの期待
【参考】自治体無線ネットワーク(Municipal Internet)への試行錯誤

■どんな特徴を持つサービスになるのか
◇他の技術・サービスとの競合やビジネスモデル
 (サービス揺籃期(2010年前))
◇他の技術・サービスとの競合やビジネスモデル
 (サービス普及期(2010年以降))

■アイデアは豊富にある

■MVNOへの期待
【参考】MVNO関連市場規模の推定アプローチにはマクロ経済的視点を

■販売奨励金によるエコシステムを巡る見通し
◇我が国の携帯電話販売台数が2割減る可能性
◇5~10%の市場規模縮小で携帯端末メーカー数社の事業継続は困難に
【参考】ミクロ経済学(費用便益分析)の発想で政策決定することの愚
【参考】費用便益分析アプローチの限界

■携帯電話端末の市場規模の推計【堅実シナリオ】
◇次世代情報通信端末の市場規模【好転シナリオ】
【参考】次世代情報通信端末の多様化【好転シナリオ】
【参考】将来の新規モバイル端末の多様化想定イメージ

■ビジネスのStructureを抑える
≪参考≫研究すべきビジネスモデルの例

■結論またはメッセージ

________________________
【3】プラットフォームとメディア・コンバージェンス展望

■問題意識

■プラットフォーム・レイヤーの定義の変遷

■各具体的アプリケーションとプラットフォームの関連

■プラットフォーム市場の推移の考え方
◇モシュラの「コンテンツ中心」は「メディア中心」

■SaaSのメリット・デメリット比較
◇SaaS提供に関連した各事業者の提携・協業状況の概観(国内の場合)
◇企業規模別のIT投資の状況とSaaS潜在市場の推定

■メディアの鳥瞰
◇サービスと端末/機器の2次元空間における要素技術
◇ユーザー行動プロセスとMedia 2.0上のコンテンツ/サービス
◇主なケース(サイトやプロダクト)のポジショニング
◇ユビキタス的通信環境下の利用シーン例⇒AIPESの「E」と「S」
◇次世代IPTVを巡る通信事業者とテレビ局、家電メーカーの動き
◇IPTVフォーラムで進む国内IPTV標準化と米国勢の地歩固め

■メディアの変遷
◇メディアの分化(Media2.0の出現)
◇Media2.0市場の位置づけ
◇マスメディアとMedia 2.0の社会的影響力
◇メディア内の主体構造の変化

■結論またはメッセージ

________________________
【4】ICT国際競争力とジャパン問題

■問題意識

■「ICT国際競争力」強化の背景と真因

■ODAの歴史と意味合いの変容
◇途上国援助とODAのあるべき姿
◇戦略的ODAを考える

■研究開発投資を再考する
【参考】日本の政府研究機関の研究開発費使用額の推移
【参考】主要国における政府の研究開発費負担割合の推移
【参考】日本の研究者1人当たり研究開発費の推移
【参考】「スパコン」のトップ10ランキングの変遷
◇国主導の基礎研究の推進
◇研究開発のマネジメント再考
◇「SCPパラダイム」で考えよう!

■グローバリズムとジャパン問題
【参考】PBR、外国人持株比率および時価総額
【参考】内外主要ファンドの一覧
【参考】「ファンドの貪欲」
【参考】規制改革要望書(2006年12月)

■「IT新改革戦略」と「構造改革」
◇「今後のIT施策の重点」における「IT基盤の整備」
【参考】「地域力再生機構(仮称)」の虚構
【参考】「地域力再生機構(仮称)」の組織・体制

■「グローバル・トップワン」が本当に必要か?
◇2008年以降の日本企業による再編シナリオ

■経済成長のメカニズム
【参考】実質GDP成長率 (1950年~2000年の年平均)
【参考】GDP取引での信用創造量と名目GDP伸び率
【参考】従来の流通速度Vfと新しい流通速度Vr
【参考】民間需要(C+I+NX)と公的需要(政府支出G)
【参考】日米の金融政策比較
【参考】財政刺激策の2パターン(国債発行型、銀行借入型)

■情報通信産業にも影響を及ぼすマクロ経済(とパワーポリティクス)のパラダイムを知る

■結論またはメッセージ

________________________
【5】質疑応答

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 ざっと以上です。通常半日~1日ぐらいかける内容です。これらのことをわずか2時間半で語りますので、かなり駆け足になるでしょう。
 こう申し上げるのも何ですが、結構重要なことをお話しする予定です。

 また機会が別途あるようでしたら、その機会に同様のことをお話ししたいいと思います。
(あるいは後日、当Blogで、部分的にアジェンダを切り出し、説明など加えることも考えたいと思います。ただし、TPOに応じ口頭ではお話しできても、記名のBlogでは真に核心的なことは書きにくいものもありますが。。。)

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コメント

私は、後藤と申します。
 いつもブログを興味深く拝見させていただいております。
 通信業界といえば、先日2.5GHzが、KDDIとウィルコムに割り当てられました。この決定を新保様は、どのようにお考えでしょうか?
 私は、決定プロセスを含め、今回の総務省の決定は、まったく納得がいかず、将来的に国益を損ねるものだと思っています。
 少なくとも国際規格であるWimax陣営2社に免許を交付することが将来的な国益、消費者利益に繋がることであったと考えます。
 また、KDDI確定の情報が各社ヒアリングの前に多数の報道機関で報じられ、結果その通りになったことも、今回の審査が「出来レース」であったとの懸念を生じさせます。
 この決定プロセスの不透明さ、秘密保持能力の無さは、決して許されることではありません。
 新保様のお考えを、ブログにてお聞かせいただければ幸いです。

投稿: | 2007年12月26日 (水) 10時27分

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