【一言】韓国のグローバリゼーション指数の下落の読み方
グローバリゼーションへの誤解があるように思いますので、一言記しておきましょう。
(下線太字箇所は、私が付したもの。画像は記事とは関係ありません。)
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■韓国のグローバリゼーション指数、35位に下落
(2007年10月24日13時13分配信 YONHAP NEWS)
【ソウル24日聯合】 韓国のグローバル化の順位が35位であることがわかった。米経営コンサルティング会社のA.T.カーニーと米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が世界72カ国・地域を対象に共同で調査を行った2007グローバリゼーション指数の結果によると、韓国は昨年(29位)より6ランク順位を下げた35位にとどまった。昨年に続きシンガポールが1位だった。
同調査は世界の国内総生産(GDP)の97%、人口数で88%を占める72カ国を対象に、集計が可能な2005年の統計値をもとに行われ、今年の調査対象国は前年に比べ10カ国増えた。
グローバリゼーション指数は、経済統合(外国人直接投資の規模など)、人的交流(観光など)、情報通信基盤(インターネット利用者数など)、政治的寄与(国際機関への参加など)の4部門12項目に対する評価を総合し、点数化したもの。
韓国の順位が下落したのは、特にGDPに対する海外直接投資の割合などの項目で不振だったことが影響を与えたと分析されいる。
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■私の見方:
(ビジネスパーソンも知っておきたいマクロ経済学的な視点)
韓国ソウル発の電信であるため、日本のポジションは分かりません。きっとそう高くないでしょう。近年の政治経済史のなかで韓国と日本を比べ、決定的に異なる出来事として、1997年のアジア経済危機を挙げることができます。
当時の世界の経済情勢(非生産部門を含めたドルの投資先などの流れ)のなか、タイのバーツ暴落というよりも日本発の金融恐慌が、この経済危機をアジア各国へ飛び火させました。なかでもタイ、インドネシア、そして韓国はその影響を大きく被りました。経済的・財政的窮状を打開すべく、「国際機関」(IMF)から高利のマネーを借りるはめとなりました。
しかし同時に、IMFからの厳格な構造改革プログラムを受容せざる得ませんでした。このとき以来、韓国のグローバリゼーションは大いに進みました。これが典型的なグローバリゼーションの1つのパターンです。
グローバリゼーションを言い換えますと、「民営化、自由化、規制緩和」が主要なキーワードです。従って、これらに忠実であることで、いかに高い成果が得られたかが、そのまま「グローバリゼーション指標」での高得点をもたらすに違いありません。
日本も、この3点セットが随分と進んでしまいましたが、恐らく韓国のほうが歴史的経緯から進んでいることでしょう。
前述の通り、韓国では、IMFや世銀などの国際機関への「政治的関与」度は高く、また、これまではGDPに対する海外直接投資の割合などの「経済統合」度も、日本より高かったのでしょう。
しかし今回、韓国では「海外直接投資の割合」が下がったと言うことです。一方、日本の過去1~2年の同割合については、日本企業が敵対的に買われてしまう傾向(①株安、②円安、③三角合併解禁など)が高まっているため、「政治的関与」度を急激に押し上げている結果、韓国のその数値を凌駕しているに違いありません。
従って、最近の総合的な日本の「グローバリゼーション指標」は、韓国と比べても、決して見劣りするものではなさそうです。
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