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2007年9月13日 (木)

【講演】マクロ経済や社会インフラの変化から読む 今後のデジタル家電市場

20070913_3   9/13(水)の日経マーケットアクセス主催の講演では、下のような構成に従いお話ししました。

 当日はなかなか盛況だったと思います。私の前職(古巣)であった、ある総合電機時代の後輩(同社の経営企画部長氏)も参加。あの時からもう16年ほど経ちますので、大変懐かしい想いでした。
(少し前に同じ会社の、やはりとても懐かしい同僚およびその上司筋から、別件の研究開発に関するテーマで相談を受けました。わずか1~2週間で偶然にも2度、古巣の面々との出会いが続きました。)

 そのほか当日の講師をされていた、今回の半導体関連の専門家のみなさんとも、お蔭様で面識をもつことができました。こうした専門家との人的コネクションが得られ、大変貴重な場となりました。

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【1】チャイナ問題とジャパン問題
≪チャイナ問題≫
 世界および主要国・地域のGDPの推移
 世界のGDPや貿易に占める中国の存在感
 中国のGDP実質成長率と電力消費量伸び率
 中国の主要経済指標
 中国の対外開放地域の新局面
 中国のGDP実質成長率と家庭用エレクトロニクス産業伸び率
 各国のGDPに占める個人消費の割合
 中国における主要家電製品の普及率推移
 「第11次五ヵ年計画」における中国AV業界重点育成分野
 上海株式市場の銘柄構成と外貨準備高、米国債保有高
 「世界同時株安」の火種である、上海株式市場の推移
 楽観的な米国と中国の長期経済成長見通しに潜む不確実性
≪ジャパン問題≫
 過去7年間のデフレ進行・深刻化(経済は低迷)
 拡大均衡シナリオのイメージ
 経済や金融を根本・基礎から考えてみよう!

【2】世界の放送・通信分野で今起こっている変化
 米国におけるネットワーク技術の動向
 米国テレビ業界の再編年表
 欧州におけるネットワーク技術の動向
 韓国におけるネットワーク技術の動向
 中国におけるネットワーク技術の動向
 中国の大手ハイテク企業の近況
 日本におけるデジタル放送普及ロードマップ
 ここ3年でテレビはおもしろくなったか
 BWA向け2.5GHz帯の再編
 免許付与における主要な留意点・意見の整理

【3】日本のポジション
 電機メーカー復活度ランキング
 国内システムLSIメーカーの収益性
 国内外LSIメーカーの収益性比較
 NECおよび富士通の株価変動の様子
 半導体メーカーの2005年度実績

【4】日本のエレクトロニクス・メーカーの進むべき道への示唆
 主要企業のPER、PBR、キャッシュフロー利回りの関係と被買収性
 主要企業のPBR、外国人株主比率と時価総額の相関
 内外主要ファンドの一覧
 放送・通信・ネットワーク分野から見たとき(マクロ視点)
 日本企業の戦い方
 研究すべきビジネスモデルの例
 マクロモデル(Structure)を組み込んだ行動(Conduct)

最後に

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 当日のPowerPoint資料における上記構成のうち、最後のほうの項目のみをご参考までに抜粋します。
 やや過激?な物言いになっているかも知れませんが。。。

日本企業の戦い方(ジャパン・トラップの回避)
●「合併・再編」による規模の経済性追求?
 ⇒ 株式交換による外国企業の子会社化(三角合併)は、
  日本の技術ノウハウの流出に(安全保障の問題もあり)
 ⇒ “合併・再編ありき”の風潮には用心! 
  (誰が1番得するかを考えよ)
●分野ごとの「グローバル・トップワン」?
 ⇒ 聞こえはよいが馴染まない 
 (新自由主義・グローバリズムの背後を読め)
●「今が2010年に向けた日本の大手電機改革のラストチャンス」?
 ⇒ 外資ファンドの戦略・スローガンに過ぎない

最後に
●“日本丸”が浮かぶ潮流(マクロ経済)の潮目を変えねば、ミクロレベルの企業努力は無為に帰しかねない“戦略は「Structure」に従う”
 ⇒“組織に従う”などは嘘
●正しい「財政政策と金融政策」の知識・知恵を得て、物言う産業界として、為政者へ圧力をかけよう
 ◇御用学者やマスコミ(国民洗脳装置)、自身の利益に直結する
  状況下での証券アナリストの言うことを、そのまま受入れては
  ならない
●海外展開の前に、「国内での防衛」を怠ってはいけない
 ◇中国市場の攻略の前に、足元の点検が最重要課題
 ◇今は、“Buy Japan Out!”なのだ
●海外展開では、政府によるターゲット市場への“抉じ開け”、国際標準化への後押しが不可欠
 ◇これがなければ、「Structure」はなかなか変えられない

 上記の「Structure」とは、産業組織論の「SCPパラダイム」の最初の要素のことです。
 すなわち、ビジネスモデルを再考するに当たり、次のような【S⇒C⇒P】パラダイムを読め、ということを申し上げました。
★Structure(構造) : 市場構造(競争状況、垂直・水平方向の顧客企業の動静)、規制(顧客企業サービス、電波政策)、国際・デファクト標準
★Conduct(行動) : 一定Structure下の競合競合の動静(ゲーム理論)
★Performance(成果) : Conductの結果としての果実の刈り取り

 このパラダイムを踏まえ、Qualcom、Intel、Apple、およびGoogleのビジネスモデルを解説しました。つまり、わが国の半導体・エレクトロニクス企業が今見習うべきは、「単純な再編や合併ではない」ということを。。。

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